旅の記憶―南アルプス 夜叉神広河原越え

過去の旅の記録です。
※現在とは状況がかなり違うと思いますので参考にはなりません。

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【計画】輪行利用キャンプ山岳コース。中央本線甲府駅から登坂し夜叉神峠を越え広河原に抜ける。そして野呂川波高島停車場線林道を走り身延線波高島駅へ下る。
【日時】平成3年10月19日?20日
【コース】(10/19)輪行→JR甲府駅(スタート){R52}{県道20号}→芦安温泉{南アルプス林道}→夜叉神峠(隧道通過)→広河原キャンプ指定地[泊] (10/20)→{野呂川波高島停車場線林道}→奈良田温泉→早川→JR波高島駅(ゴール)
【走行距離】約95km

《10月19日》(天候:晴)
輪行にて甲府駅へ。走友Mと合流し朝10時出発。
快晴の甲斐路、R52経由で西へ進む。竜王にて県道20号線(竜王櫛形線)に入る。
信玄堤のある釜無川を渡り一路南アルプス山域方面を目ざす。
坂道が徐々にきつくなっていく。

芦安温泉を過ぎ、「南アルプス林道」に突入。
ここから先は完全な峠道となり山岳コースとなった。
二人してヒーヒー言いながら、フルキャンプ装備ランドナーでよっこらせよっこらせと登っていく。
ちなみに自分のノートン号は、昭和時代のまま650Bタイヤ、帆布バッグをフロントとサイドに着けリアにテントを積んだ “重たい” 出で立ちだが、走友のレザス号は、26インチタイヤ、ナイロンのフロントバッグ&リアサイドバッグとMTB的な軽快車で今風。
午後少し過ぎに夜叉神隧道手前(標高約1390M)に到着。
予定ではこの先広河原キャンプ指定地まで駒を進めそこで野営しようとしていたが、今日はここ(夜叉神荘キャンプ指定地)で打ち止めにし、余った時間で夜叉神峠を歩いて往復した。ここへ来たのはちょうど6年ぶり(昭和60年秋の鳳凰三山山行以来)だった。
夕食にレトルトビーフストロガノフを食べテントにて早め就眠。えらく寒い・・・・

《10月20日》(天候:晴)
朝6時起床。朝食は玄米粥。
早朝散歩後、テントを撤収しパッキングを済まし8時出発。

照明のない真っ暗な夜叉神隧道を抜け一路北沢峠方面へ向かう。
図上では水平に近い道だが、等高線の間隔が狭く広河原の標高が約1530Mであるため、夜叉神との標高差はプラス140Mとなり登りとなる。
ただ景色が良いので南アルプスの深山横目に愉しみながら漕ぎ進む。

ほどなく北沢峠方面ゲート(モータあるなしかかわらず全ての車両は通行禁止)が現れ、広河原到着。
ここで大休止。
広大で深い南アルプスの中でもアクセスしやすい広河原は一大登山基地として何だか都会(笑)のようだ。

そしてこの先今回最も楽しみにしていた「野呂川波高島停車場線林道」に入る。
日本の林道の中でも数少なくなったダートコースであって、走りごたえ十分と期待。

久々に走っていた楽しいコースだ。
ただ幅員が狭い林道を時折大型ダンプが通るため要注意。
またトンネルも多い。
我々が走っているとき、正面トンネル内からダンプが来る低速エンジン音がしたので停車していた。
その時後ろから軽自動車がトンネルに突入しようと走ってきた。
こりゃイカンと言うことで、おっチャンドライバーに合図してさがらせた。

途中美味しい湧き水の水場があったり、北岳の遠望を楽しみながらダートを下る。
そして奈良田付近まで来るとダートは舗装路に変わった。
しかしまだ深山の中を走っている。

里まで降りてきた。同時に楽しい旅も終わりに近い。
ほどなくJR身延線の波高島駅に到着し、荷物をまとめ列車が来るのを静かな駅舎で待った。
秋の身延路に野鳥のさえずりが響き渡り、ウトウトしながら時間を過ごしているうち列車がやってきた。

その後、甲府駅で走友と別れ解散し帰路についた。
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距離は短いながらも、アップダウンがもの凄く走りごたえ十分なコースでした。
今の林道の様子は知りませんが、ロードで走れるものなら日帰りで走りたいです。

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