オレ的 自転車生活でのサイコンとスマートウォッチ(2)

(1)からの続き。ブライトンbryton Ryder S500サイコンを着けて実際に走ってみた。
パワーデータ(機材:GARMIN Vector 2)を中心にガーミンGARMIN Venu 3併用でのテストライドをレポート。

S500の表面だけのインプレはここで書くまでもなく、ショップ系SNSなどに多数あるからさらっとだけ列記。(写真は面倒なので撮ってない)

  • 起動(長押しスイッチオン。ちょっとコツがいる)は速く、スマホ連携も起動直後(iOS 17の場合)
  • GPS捕捉は早い方。ただしわが家マンション室内では捕まらない(ガーミン機材も同様)
  • 出荷状態の背景画面(変えられない?)は流行のダーク系でフォントも見やすく視認性は高い(背景は変えられる。「夜」「昼」「自動」選択可)。ネットではDi2のグラフィカルな現在ギア表示は見難いという意見もあったが、自分はだいたいが判れば良いので問題なし
  • タッチ動作ももたつき無し。これまで使ってきたEdge 820Jが悪すぎたのだが…
  • 左下「ラップボタン」は押しミス1回した。しっかり押し込むタイプ
  • 右下「ページめくりボタン」がなにげに便利。ただし「戻る」機能も欲しい。が、任意の画面で下から上にスワイプすればホームに戻れる
  • 任意の画面でタップすると「クイックステータス」画面が表示されペアリング中センサーの表示や自分で作った情報画面が閲覧できる。ただしカスタマイズ性は低い
  • 走行記録中は画面左上のアイコンが点滅し判りやすい。オートストップオンでの停車時は点灯に変わる(ビデオの録画ゲージみたい)
  • センサーの蓄電状況はアイコン確認。消耗アラートが出るかはまだ不明

などなど。ナビやワークアウトは使わないので割愛。ただ、クライムチャレンジは面白そうなので使ってみたい(事前にコース設定が必要)。


さあ行くざんす!

S500の設定を一通り終え、蓄電100%の満タン状態でのスタート。

センサーは同じタイプのものが複数登録(スピードセンサーが2つなど)してある場合「センサーオートスキャン」機能があるらしく、センサーが作動すればS500が自動的に接続してくれる。この辺りはガーミンと同じだがマニュアルには書かれていない(Rider 750の方には記載がある)。

このオートスキャンの詳細はシクロワイアードの記事に詳しく出ている。Rider 750の紹介記事だけど。(笑)

またパワーメーターの校正機能はS500にはなさそう(自分があれこれ探した範囲で)なので別の端末で行わないとならない。ガーミンのパワメは同社の対応機材がないと出来ないので要注意。(訂正:校正できます:センサー>パワメ選択>補正で)

テストライドはいつもの名栗街道から山王峠越えて岩蔵街道(笹仁田峠)、茶どころ通り。強度は普通。

前回お話しした通りFTPを240Wに設定して走ったが、「う〜ん、まだ低いなぁ」(;´Д`)

山王峠ピークでNP225W。自分の脚(これまでのデータから読むに)でこれだと明らかにFTP240Wでは低い。

ここでVenu 3と比較したいところだけど、Venu 3のディスプレイにはNP表示がなく出来なかった。

S500は、別のサイコンで同じパワメをセットしても平均ワットの算出ロジックがガーミンとは若干異なり、やや高めに算出される模様。拾うリアルタイムワットはサイコンが違っても同じハズだからこれはコンピュータの問題だと思う。

ライドを終えてデータ保存。お待ちかねデータ比較。(笑)

まずサマリー。

●Venu 3

●S500

距離や時間、速度は同じと見て良い。が、平均パワーはやはりS500が高い。

パワーを比較。

●Venu 3

●S500

結果は面白い。(^_^;)

Venu 3は先述通りFTP 200Wが固定(可変不可)なのでTSSはいい加減だが、NP 204Wで算出されIF 1.019。IFはFTP=1の時の割合なのでこうなって当然だが、仮にFTP 240WだとすればIF 0.850。まぁ妥当か。

S500はやはりVenu 3より高めにはき出している。最大パワーや20分は近似値だが、先の通り平均パワーの算出ロジックが異なりVenu 3より20Wも高い。ちなみに他のガーミン製サイコンならVenu 3とほぼ同じ数値になる(下記)。

●別の時の山王峠ライドデータ(Edge 820Jで記録)

このS500の平均パワー算出が正しいとするならばFTP 240Wでは低く(登坂だけではなく全区間のグロスなのでIF 0.9はあり得ない)、FTP 250W(か+5W)でちょうど良いあんばいになりそう。

なお、FTP 260Wでわたしの最盛期(若いときはワットが測れないので知らん)の記録では、20分270W/平均261W。いまじゃ出るわきゃねぇ数値なので、ガーミン基準だと FTP 240Wで良いように思える。

結論から言うと、過去計測(2019年6月ショップにて室内コーガン式)したFTP 260Wはまぁ正しいのでしょう。
そして現在の自分の出力低下を換算すると、FTP 240Wがやはり妥当と言えそう(先にも書きましたがコーガン式などもう一生やらん)。ただしS500は高めに出てしまうのでFTP 250Wがサイコン設定値かな。って結論になってねぇよ。(笑)

まぁFTPは今の自分にはどうでもいい数値なので適当でいいっちゃいいんだけど。これが結論だな。

もう一つ、最後に高度計の比較をしてみた。

●Venu 3

●S500

多少は異なるがこんなもんでしょう。

心拍データはVenu 3から転送されるデータをS500が拾うので、同じセンサーということになりリアルソースは同じ。数秒の取得タイミング差違はあるだろうが2機種とも全く同じだった。

  • 平均心拍:140bpm
  • 最大心拍:162bpm

ちなみにこの1時間半のライドでS500のバッテリー消耗はわずか5%だけとかなり秀逸。
(追記:Venu 3の消耗も少なく、バイクアクティビティを使ってもぜんぜん減らない。スマートフォンモードなら1時間で0.5%消費程度)

以上がVenu 3 & S500の初期インプレッションでした。

 

そうそう、御大尽であれれば全部ガーミンで固めれば良く、サイコンはEdge 1040、スマートウォッチはFENIX 7で良いでしょう。(あっ、皮肉っぽいwww)

続く【4iiiiパワメ編】

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