自宅のあるエリアは秩父山地から伸びる山の麓で、チャリでもウォーキングでもすぐ山中に入れる。
ウチの裏山ハイキング道。あっ道の先に黒い生き物が…(ネコでしたw)
実はこの奥武蔵と呼ばれる山塊には、それなりに熊が生息していて、ときおり「目撃情報」が自治体から発信される。ウチの近所でも数件事例がある(ニホンカモシカもいる)。
奥武蔵は、去年こちらに越してくるよりずっと前から入っていた山域だけど(昔から居るのは知っている)、幸か不幸か今まで熊と遭遇したことはない。
ただここ数年来、奥多摩秩父で熊が活発に動き回っているようで、警戒する必要ありと思うようになった。
熊が活動的になるのは、早朝や夕暮れ時に多く、昼間でも人気なく薄暗い場所をよく闊歩する。
なので日の出時間前後の林道や登山道なんていちばん遭遇率が高いと思う。
こないだ小沢峠成木周辺を早朝に走ったときふとそんな “熊との遭遇戦” を夢想してしまった。うかつにも…
実際自分は30年ぐらい前、北海道塘路の登山道で50メートルほど先に羆(ヒグマ)の親子がいるのを目撃したことがあり、その時も早朝だった。
できるだけ冷静になり、羆の方を見ないように(あちらも無視していた)来た道をゆっくり戻った。安全地帯まで辿り着いたときはさすがに足がガクガク心臓バクバクだった。わたし自身、あれ以上の恐怖はそれ以前それ以後ない。
では自転車で林道ツーリング中、不幸にも熊に出逢ったときの対策はどうすれば良いか?
屋根付きのクルマなら平気でしょう。またオートバイもエンジン音が大きいから大丈夫だとは思う。
しかしほぼ無音で走る自転車や生身のハイカーには防御装備がない。
だから安全装置として熊鈴や熊撃退スプレーがあり、それらを持参して歩くハイカーも多いだろう。では自転車乗りはどうしましょう??
スプレーはたいていサイズがでかいのでバイクパッキングなら持参走行できそうだが、ライトライドには邪魔になってしまう(小さいのもある。参考)。なので手っ取り早いのが林道に入ったら熊鈴をサドルなどに着けて走るのがベター。
これは「人間がいるぞぉーーい」っていう熊に対する合図だから、臆病な熊は怖い人間がいると判れば近寄らないとされ効果はそれなりにある。
もちろん逆に「ああ人間がいるのね。じゃあヤツから食料ぶんどってやるべ」な人を恐れない熊(ヒグマに多い)もいるので過信は禁物ではある。
でも無いよりいい。だから音楽を流すのもあり。昔から熊対策にラジオを大きな音で出しながら歩くという登山者もいるくらいだし。
なのでスマホで音楽をかけるなんてお手軽で良い(13日の金曜日とかジョーズのテーマは止めとこうwww)。
そんなわけでこれから秋が深まると、冬眠に備える熊が活発なシーズンとなるから、山に入るときはとりあえず「音で防衛」しながら走ろうと思う。