戦国ヒルクライム2019 in 韮崎・甘利山 参戦記2

7月7日、5月のハルヒル以来2か月ぶりのレース「戦国ヒルクライム2019 in 韮崎・甘利山」へ参戦した。結果、クラス別4位。惜しい???、

“11.7キロ、平均斜度9.7%、屈指の激坂レース”

が触れ込みの本戦。前々から興味はあったが、今回初めてエントリーした。距離こそハルヒルの16.1キロより短いが、その斜度がかなりヤバい。何せハルヒルは平均6%だし。

1時間切りが勝敗ラインで、自分は練習等で得られた出力値から計算すると59分。これならクラスシングルは行けると踏んでいた。

レース前準備として、1時間を高出力で維持するためのスタミナが必要なので、グリコーゲンの貯蓄を実行。と言うことでレース3日前(木曜)からカーボローディング開始。「ヒルクライムにカーボは要らねぇだろ」との意見も多いけど、1時間前後、またはそれより長いヒルクライムの場合、自分は有効性をこれまでのレースから感じている。

炭水化物は、白パスタ、白米、白餅、パンが妥当だが、今回は白米と白餅、パン(非揚げパン)で食事メニューを構成させた。おかずはシンプルで肉や揚げ物は食べない(刺身は食べたけどw)。
肝心の練習の方は、本ブログでも書いていたが雨で外走時間は少なく、山練も残念ながらあまりできなかった。

レース直前
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迎えて遠征日の土曜午後、特急輪行(中央線沿線住民だし楽)にて甲府へ。この時点東京も山梨も天候は曇天。

受付はレース当日の朝でOKなので、この日は駅近くのホテルに直行しゆっくりする。早めの夕飯にうどんとおにぎりを食べ(前夜夕飯のカーボ量は少し控える)、20時過ぎには寝床へ入る。

翌朝は3時起床。軽くパンを食べ(いつも食べるバナナがコンビニになかった!無念)、身支度を整え、自転車を組み立てて4時半に甲府を出発。レース会場の韮崎まで自走で向かう。夜半に雨が降ったらしく路面はウェットで小雨もパラパラ。恐らく山は雨だろうなぁと思いつつ会場まで13.5キロの道のり(美術館通り→南アルプス街道)を進む。緩い登りでレース前アップにちょうど良い。

予定より早い5時には会場の「みだい体育センター」に到着。気温は特に寒くはないが、小雨が筋肉を冷やすのでウェアを着て体温を調整する。

受付を済ませ、ゼッケン付けと計測タグチップのマシンへの取り付け(失敗談:タイラップをスポークごと通してしまった(笑)。予備を持ってきているのでそれで巻き直す)、トイレなど済ませ、補食を摂りつつ集合時間まで体育館で休む。

ライダーズミーティングの時間が迫り6時半に下山荷物を預け、マシンと共に50歳台クラスの待機所へ行く。そしてここで「Canyon談義」に花を咲かせていたオジサン二人組が居たので、そこに自分も加わり、三羽ガラスで自転車四方山話をする。お二人は毎年本戦に出ている地元の方とロングライドを楽しんでいる埼玉の方だった。レース場でのこういう出会いはいつもながら楽しい。その一人は2階建てハンドルのCanyon?Grailが愛車だった!うぉぉぉかっけ???っ。

そんなオジサン衆で話をしているうちに、あっという間にスタート時間となり、パレードランへ。パレード区間(交通規制していない)は約5キロで事前に先の方から「道が悪い。去年は落車した人もいた」とのことで慎重に走る。

そして8時、リアルスタート。計測ライン前に給水所があり、一休みしてから登ることもできたが、パレードランの脚のままレース開始。なおこの時点雨はなく路面もほとんど乾いていた。

登坂は事前情報通り、最初から壁。ゆえに飛ばさず、連光寺練習時のレースペース、240W付近で踏む。平均速度11.7km/hであれば59分で行けるのでそう心がける。心拍はAV160bpm。

やはり容赦ない九十九折りの激坂が続く。平坦区間はほぼ無きに等しい感じだ。また今回は “友の会” が見つからず、ソロで進む。

何はともあれ前半6キロを我慢走で余力を溜めつつ踏む。

登っていくと、辺りがガスで覆われた雲海に入り雨が全身に当たるようになった。ただ、身体が熱を持っているので心地よい。

3、4キロ前後から次第に40歳台前クラスの人たちが落ちてくる。ここでペースをあわせるとタイムがマズイので一人ずつパスしていく。

ギアは、フロントこそインナー36tに入れっぱなしだが、リアはなるべく9s(24t)、10s(27t)で踏ん張り、斜度関係なく辛いときだけ11s(30t)にした。また、ダンシング多用は今回せず、基本シッティング登坂とした。

6キロ地点通過。
体力温存は成功したので少々の増速を開始。激坂ではあるが、和田峠とレベル的には変わりなく、斜度も練習で行く記念坂ほどとは感じない。「行ける」と思った。

残り2キロでタイムは49分。
後は連光寺登坂より距離が短いので、斜度をかんがみても1時間は切れると思った。
いつも通りのペースとパワーを堅持しつつ最後の登りを詰めていく。

残り1キロで55分。気張る。斜度の変化は感じないので更に増速。AV14km/hほど。ラスト300Wで踏む込みゴール。サイコン読みジャスト59分。

計測結果。

【戦国ヒルクライム2019 in 韮崎・甘利山】2019年7月7日
場所:神奈川県小田原市
天候:雨(平均気温15.7℃)
レース:フルコース
コースデータ:距離(11.7km)/平均勾配(9.7%)/標高差(1,134m)

●リザルトと計測値
男子50歳以上?59歳以下の部、ゴール41人中4位
計測チップタイム:0:59’09.28
以下サイコン値
TSS:103.2 平均出力:243W(4.02W/kg)最大出力:470W(7.78W/kg)
最大平均パワー(20分):259W(FTP260W)
平均速度:11.9km/h ケイデンス:69rpm 平均心拍:152bpm 運動量:1,000kJ

平均出力はハルヒルより5W増。ただし平均速度は6km/h低く、回転も70rpm未満だった。このデータから激坂だったことが見て取れる。

ゴール地点ではいろいろな果物や飲み物の振る舞いがあり、バナナとオレンジ水をもらった。かき氷もあったけど、雨で気温が低めだったので止めた。

汗を拭ってインナーを着て、上下ウォーマー、ウィンドブレーカーで武装。ヒルクライム後は身体を冷やしてはいけない。しかも雨だし。更に下山用のグローブは指付きにした。

ここで再び “三羽ガラス” が集合し四方山話。

宣告していた(ステムに張っていたので)予測時間と計測時間が同じだったので驚かれた。

下山は雨で濡れた路面でコーナーが嫌らしかったが、ゆっくり下り、落車もなく無事会場に戻れた。

ここで改めてクラス4位だと知り、少々悔しさを感じたが、3位との差は2分以上あって、「こりゃ無理だわ」と思い、逆に4位だったことに満足する。

表彰式を見ながら少し休息し、12時過ぎに会場を後にした。帰路は行き同じく自走だが、ずっと下りで楽。途中コンビニで補給しつつ甲府駅へ戻った。

 

【使用機材】

フレーム:Canyon ULTIMATE SL
コンポ:R8050(レバーのみ68)Di2
フロントギア:52-36t リアギア:11-30t
ホイール:Fulcrum Racing Zero Nite C17 タイヤ:GP4000SII 25C(前後6気圧)
パワーメーター:GARMIN vector2s

機材構成は前回ハルヒルと同様。空気圧は雨の路面コンディションを考慮し6気圧とした。

さて次のレース予定は8月はなく、9月の稲城クロス第1戦かな。早くもシクロクロスシーズンですか!

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