世の中のサイクリストから言えば、「いまさら感」漂う話なれど、キャットアイのライトHL-EL461RCこと「VOLT400」を買った。
はじめにお断りしておきますが、本記事はいわゆるステマではないのでご安心を…
自分の10代、高専生時代にはここのバッテリーライトやサイコン(キャットアイソーラー)を既に使っていたから、猫目くんブランドを知ってかれこれ30年以上。
このキャットアイという会社は実に面白い。
それは、世に出す製品のうち、売れる売れないは別として、“モノすごいモノ” を時として出してくるからだ。
現在、同社主力製品の自転車用ライト「VOLTシリーズ」がバカ売れ大ヒットしているとのこと(某ショップ店員氏談)で、“モノすごいモノ” らしい。
なぜヒットしているのか? 知りたくなった。
なので買ってみた。
VOLTと愛称がつく製品ラインナップは、16年2月10日現で8機種ほどホームページに掲載されている。
これらは全て充電式で末尾数字は、ライトの明るさを示す公称ルーメン値で、数値が大きいほど明るく、同時に希望小売価格も比例して高くなる。
特筆すべきはこのVOLTシリーズの価格設定で、いちばん廉価なVOLT100でも4,200円(税抜)と、猫さんなかなか強気。
また自転車用ライトとしては、破格ともいえる最高機種VOLT1600の価格は25,000円(税抜)。練習用のホイールセットも買えてしまう価格だが、夜間をメインで走らなくてはならない方や、ブルベに出られる人などを中心にかなりの売れ行きだとのこと(先出ショップ店員氏談)。
そして自分は、中間機種のVOLT400を購入した。
箱から出し、手で持ってみるとずっしりと重たい。
それもそのはず、公称重量がバテリー込み本体で160g。いままで自分が使っていた同社のUNO(数世代リピート買いしている)が単三乾電池込みで公称56gだから約3倍もあって体感的に重く感じるわけだ。
充電はUSB経由。
この辺りは昨今の電子機器(ライトだけど…)としてデフォルトな感じなれど、走行中のバッテリー切れ時に、コンビニなどで入手可能な乾電池式のような手軽さはない。
しかしVOLT300以上の機種だとバッテリーが分離式でカートリッジ化されており、街灯いっさいないコースを一晩中走るナイトサイクリングなど、予備カートリッジを持ち歩けば不安はなくなる(一夜中ライドの経験から言うと、本末転倒ながら乾電池式予備ライトも持参した方が “絶対”?に良い)。
VOLT400の形状は、ライトの性能において上も下もなく、メーカーとしても自転車へ懸架(逆さ取り付け)取り付けを可能としている(上下逆だと集光しないライトも結構多い)。
ちなみに付属のH-34Nハンドルマウントは、定番である同社共通マウント形式で機種問わず装着可能(旧機種など一部は該当しない)。
VOLTシリーズが売れている理由が400を買ってみて即判った。
外観はメカ的無骨で、お世辞にもオシャレ度はないかも知れない。しかし実用美ともいうべきか、高級感さえ漂う工業デザインだ。
自転車用ライトでバッテリーがカートリッジ式という発想もすごい。またそのカートリッジ部分のざらついた材質感も良いのだ。
キャットアイの製品は、これまで正直泣かされたモノも多くあるのだが(特にサイコンは昔から(自分が買ったもので)故障率が多い)、 久々に良いものに出会えた「かも」知れない。
もちろんまだ日は浅いので「かも」 ではあるのだが…
何はともあれ、キャットアイという会社は実に面白い。
(たぶん実験編に続く…と思う)