Windows 8.1タブレット ―Lenovo Miix2 8 実戦投入記(3)

(前回らの続き)Miix2 8をあれこれ試してみた。

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■GPSのテスト

Miix2 8の目玉(だと思う)はGPS搭載。
衛星を捕捉し、何所まで正確に位置情報を把握可能かテストしてみた。

GPS利用には、ドライバー(Hiking GPS ドライバー)の更新が必要なので、テストする前にアップデートしておいた。

http://support.lenovo.com/ja_JP/downloads/detail.page?DocID=DS038256
(注:2013.12.13現在の情報)

天候曇り、朝、屋外にて。
LTEテザリング通信環境下、Windows8.1標準「地図」アプリにて計測。

実際には杉並区にて現在地取得を行ったものの…なぜか西新宿を示す(赤丸で囲った中心「◇」地点)。
東へ9.3kmずれていた。 (^_^;)

 

中野事務所にて計測。
固定回線配信のWi-Fi接続環境下。

こちらはほぼ正確(赤丸で囲った中心「◇」地点。矢印が実際の位置)。

一回だけ、かつ、違った通信環境下でのテストなので正確度は不詳ながらも、ナビゲーションシステムとしての利用は出来なさそうだ(これで自動車運転は危険。少なくとも私には出来ない)。

■携帯性

ふだん自分の場合、基本ロードバイク移動。
これまでiPhone、Android、iPadminiの3端末を数種類のザック(いずれもドイター製、18〜20リットルタイプ)に積んで走っていたが特段苦痛には感じていない。
これにMiix2 8を加えてみたが、プラス341gで少々重たく感じたもののまぁナントカなる。


(↑) ノーマディックのポーチ。2台のタブレットとアクセサリーが収納可能。

屋外でテザリングし、SkyDriveとDropboxに放り込んで同期しておいた受注リストや管理シートのExcelデータをOffice 2013を起ち上げ作業してみた。

結構いけそうだが、鏡面上のIPSパネルは天然光下での作業はチト辛い。また、私の廉価偏光アイウェアをつけての操作は全く画面が見えず不可能だった。

ポインティングデバイスは、所有しているスタイラスペン「Adonit Jot/Jot Pro」を用いてみたが、どうも自分の性分に合わず使い勝手イマイチ。

しばらく使っていたが、何故か音声ナビモード([参考] Windows ナレーター:http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/hear-text-read-aloud-narrator#1TC=windows-8)になり、止め方判らず右往左往…
再起動をかますものの、テザリング泣かせの「Windowsアップデート」がかかり、唖然とするなか、ファイル更新の嵐…
寒いしトホホ状態だったのでテストを中止した。

なお、Micro USB経由でのエネループ充電(給電)は可能だった。もっとも私が持っているものはeneloop mobile booster単三2連バージョン(DC5V/500mAh)なので、パワー不足は否めない。

■カメラ撮影

このマシンでバリバリに写真撮影を行うことはないだろうけどカメラテストしてみた。
Miix2 8は、前面200万画素、背面500万画素なのでipadminiのそれ(前面120万画素、背面500万画素)に比べ前面のみ高い。
ちなみにシャッター音はならない。

テスト結果:Windows8.1標準「カメラ」アプリにて撮影。非加工生データ
背面カメラ撮影(2560 px×1140 px) file1:939KB file2:686KB file3:1,022KB file4:512KB
前面カメラ撮影(1920 px×1080 px) file5:333KB

■接続デバイス

外部ハードウェアとの接続は、基本的にMicro USBもしくはBluetooth経由となる。
Micro USB端子は、充電しながらUSB機器が扱えるOn-the-Go(OTG)ケーブルが使えるらしいが、レノボの正式サポートやマニュアル類にそれらしい記述はない。
自分はそこまでの機能を欲していないのでOTGケーブルでのテストは行ってはいないが、Micro USB→標準A-USBメス変換アダプタ経由でのUSBメモリーへのアクセスは可能だった。

ノートマシンぽく使うとなると、キーボードおよびマウスはあった方が良いが、それらを常時持ち歩くには結構しんどいし無駄とも思える。
ただ、自分自身まだまだWindows8.1タブレットに不慣れであることも手伝って、外部ポインティングデバイスがないと困るシーンが多い。
そのため以下のようなパターンで運用しようと考えている。

(1)自宅モード:据え置きBluetoothキーボードと据え置きBluetoothマウス
(2)出先モード:キーボードレス(OSのソフトウェアキーボードを使う)でモバイルマウスを持ち歩く
(3)事務所モード:(2)同様およびBSHSBT04BKを使ったPC接続デバイスの利用

ただ現時点(本執筆時、1週間使用)モバイルマウスなるものは持っていないので、所有している(1)のBluetoothマウス「ロジクールM555b」をMiix2 8といっしょに持ち歩いている。
そして(1)の据え置きキーボードは、Miix2 8にトリニティーワークスAppleK PRO for 8/7 32bit版をインストールし、Apple Wireless Keyboard(jis)をつなげた。こういったWindows用デバイスドライバを素の状態で使えるところはWin8.1タブレットならではだ。

(3)は先にレビューしたVirtual HIDで、事務所用メインマシンWindows 7機にBSHSBT04BKを挿しBluetooth接続させてみたところ、問題なくメインマシンのキーボード(こちらもAppleK(64bit版)+Apple Wireless Keyboard(jis))経由で入力でき、しかもcommandキーオペレーションまで行えた(ちなみにPCに接続したマウスもMiix2 8上でちゃんと動く)。

AppleK+Apple Wireless Keyboard(jis)+BSHSBT04BKの組み合わせでMiix2 8をコントロールする場合の全角文字(かな)―半角(英数)相互切り替えは [かな] キーで可能だった(ただし [英数] キーを押しても英数には戻らない)。またBSHSBT04BKは『Mac用キーボード/JIS配列』が良いようだ。
もちろん「私の環境」での運用であり、たとえ上記同様にシステム構築しても同じ挙動をする保証はないことを付け加えておく。
本環境において大きな問題は今のとこないが、たまにBluetoothの接続が途切れる現象に見舞われた。これは「BSHSBT04BK」に限ったことではなく、Miix2 8に接続した他のBluetooth機器も同様。

そこでデバイスドマネージャーでドライバーの設定を見直し、「Bluetooth無線」で以下のようにした。

一応これで常にON状態になるはずで途切れる事はなさそうだ(今のところは…)。

■全体的に

各種インプレションを行いながら初期状態でのセッティングは出来たように思える。
Miix2 8の搭載メモリは2Gほどしかないものの、Intel Atom Z3740 1.33GHzプロセッサー&SSDフラッシュストレージというマシン構成は、思ってた以上に動作はきびんで、ストレスはほとんど感じていない。
アプリケーションに関しては、スペックとリソースの乏しいMiix2 8を常に軽くしておきたいので、フォトショップなどデスクトップ同様のフラッグシップアプリやATOKに代表されるサードパーティーIMEを入れるつもりはない。
ちなみに自分が改めてインストールしたアプリ・ツールは、クラウド系のDropbox及びEvernote、テキストエディタとPDF生成ツールそれにffftpやApacheLogViewer、圧縮解凍系など軽いツールのみ。これにOffice 2013が標準であるので仕事に不都合が生じることは少ない。

このMiix2 8を含めたWindows 8.1 8インチ端末は、ニューフェイスな “第三のタブレット端末”?として市場にお目見えしたわけだが、その中身はWindows PCアーキテクチャ、NTFSファイルシステムを採用するPCそのものなので、このメリットは計り知れない。
手近の周辺機器の流用や(当たり前ながら)見慣れたWindows画面でのオペレーション。それにデスクトップマシン同様のOfficeを使える上、ファイルのやりとりもローカルファイルサーバーへのアクセスやSkyDrive/Dropbox、USBメモリー経由で容易に行えるのでiPadやAndroidタブレットよりビジネスシーンでのアドバンテージはひじょうに高い。

一方、純粋に「タブレット端末」として見た場合、これら評価がそっくり逆転し、“使いにくい「タブレット端末」” になってしまう。
Win8.1タブレットに限った話ではないが、要はマシンの使い道、このマシンで何をしたいのか? などハッキリした目的意識をもった上で導入しないと無駄な出費になりかねないので、購入を検討している人はそのあたりを十二分に検討した上で踏み切った方が後々後悔しないと思う。

 

《完》

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