それは昔々、私が愛読した本です。
UFOネタは四十路の今でも好きです。
MJ12ネタ大好き。
著作権はもちろん発行社にありますので、知的所有権を侵害しない程度にご紹介します。
その本は・・・
『空飛ぶ円盤を追え』学習研究社刊(昭和50?51年頃刊行)
ハードカバー、糸かがり綴じです。
なかなかの味のあるデザイン。
ただ、手元にあるのモンは、
背がない。(涙)
総頁200頁、恐らく16面付けで、12.5台(13折)。
うち1折8頁フルカラーを端台にし、2?4折まで2色で5、6折が単色、7?9折がまた2色で残り10?13折が単色。
といった構成。
まあ造本構造はいい。(笑)
この本、子ども心ながら読んでいて怖かった・・・。
マジ怖かった・・・。
冒頭部、マンガから始まる。
絶望の世紀末と希望に満ちた21世紀・・・・。
【大円盤群 地球襲来!】
幼少の私「わ??、えんばんがくるのかぁ??」
《1999年地球滅亡》
読んだのは、昭和のノストラ爺さんブームのあの頃です。
99年滅亡・・・
恐怖の大王が・・・
たぶん昭和40年代後半から、50年代の初めに小学生になった諸氏は皆思ったはず。
1999年に地球は滅亡すると。
それでは本題に入ろう。
しかしこのマンガの扉絵。
とても未来を感じる。
幼少の私「こうせんじゅうだ??」
そして物語は・・・
ものすごい超近代的な未来の東京・・・。
もちろん化石燃料を使ったクルマや車輪をはいた電車などない1999年の未来東京。
人々も恐らく新素材であろうマント付きの“ぴちぴちの服”を着て歩く1999年の未来東京。
貧困や難病などすべて解決しているかも知れない1999年の未来東京。
ちなみに上の絵の男が主人公で、
『国際太陽系パトロール隊員』信也君。
なかなかの好男子にて正義感ありそう。
ヒロインはみゆきちゃん(職業不詳)。
ナイスバディ♪で美人さん。
序章部、「天王星」で光る石を発見して地球に持って帰ってきたトコから始まります。
石は東京にある「宇宙博物館」へ。
だが、ある日突然不幸な事件が起こる。
火星を調査中の人類の宇宙船が“未確認飛行物体”に宇宙空間で攻撃された!(らしい。撃沈直前の無線で判断)
(ヒロインみゆきちゃんの父上も乗船していた)
そこで、血の気の多い地球軍(笑)は、相手が判らないのに開戦準備。
いつの時代にも主戦派という輩が軍中央にはいるものだ。
この時代の軍は主戦派が握っているのか?
ただ、ものすごいテクノロジーを地球軍は持っているようだ。
対衛星軌道核ミサイル(推定)
に
対空大型ビームキャノン(推定)
などなど。
軍事費に占める割合はかなりの数字に違いない・・・
そして“未確認飛行物体”は大気圏に突入し、東京の上空に静止したのだ。
恐らく母艦らしい。
そして、何をしに来たかも判らないのに地球軍は最新テクノロジー兵器を駆使し攻撃開始!
専守防衛じゃないのか?
だが・・・
地球軍はかなわなかった。
母艦からは無数の小型戦闘機タイプと思われる円盤が出てきて攻撃してきた!
そう、彼ら宇宙人は「危ない」と読んだのかも知れない。
正当防衛なのかも知れない。
かなり高度な兵器を保有していたはずの地球軍だが・・・
開戦1日目にして地球軍は総崩れ。
地球軍指揮官の用兵が無能だったのだろうか?
それとも兵器を使いこなせなかったのか?
主戦派たち指導部は見せかけだったのか?
しかし、信也とみゆきは気がついた。
そう、あの「石」なんだ!
その石は「標識」だったのだ!
彼らはその標識を調査するために来たのだ!
そして妨害する者あればそれを排除する命令も受けていた。
そうだよ。先に手を出したのは地球軍。
彼らは宇宙人は正しいな。
で、「タウ・ケ4星」から来たことを何処で覚えたか日本語で主人公たちに告げ、驚愕の事実が・・・
タウ・ケ4星人はココ地球を天王星だと思っていたらしい。
どないな航行システムなんだろう。タウ・ケ4星人。
もしかして有視界航行なのかタウ・ケ4星人。
ただの天然ボケなのかタウ・ケ4星人。
・・・・・・・
直ぐに過ちに気がついたタウ・ケ4星人。
そして彼らは忽然と消えた。
すごいなタウ・ケ4星人。地上でワープだよ。
数ヶ月後・・・
再び彼らはやってきた。
タウ・ケ4星人は平和的な人たちだった・・・。
そしてタウ・ケ4星人と力をあわせ宇宙文明を築くべく宇宙元年と定めた・・・
―《完》―
しかし・・・
これでいいのか??
タウ・ケ4星人、地球人に謝罪はないのか?
地球人側だってタウ・ケ4星人を許すのか?
でも一番問題なのは地球軍だな。
恐らく主戦派指導部と指揮官クラスは戦犯にはなったろう。最初に攻撃したんだから。
こんな野蛮な連中とは同盟などしないだろうタウ・ケ4星人も。
それとも主戦派は円盤事件後の数ヶ月で失脚し、他の勢力が政権を握ったのか?
などなど、めちゃくちゃ想像させてもらえる素晴らしいマンガなのです。
子ども時分、なんかいい未来が来るなあ♪
と思いました。
でもねぇ、
“タウ・ケ4星人”ってネーミングなんとななんねーのか?
カッチョワリーよタウ・ケ4星人・・・