旅の記憶―甲斐信濃路

過去の旅の記録です。
※現在とは状況がかなり違うと思いますので参考にはなりません。

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【計画】輪行利用。山梨県大月市から河口湖と西湖、精進湖をめぐり甲府市に下る。甲府から八ヶ岳東側を北に走り小諸、上田、長野市善光寺(信州中野ピストン)を経由し松本市まで走行。
【日時】平成2年5月2日?5月5日
【コース】(5/2)輪行、JR大月駅(スタート){R139}→富士吉田市{県道710号}→河口湖南岸{県道21号}→西湖北岸{R139}→精進湖{甲府精進湖有料道路}→甲府[泊] (5/3){R20}→韮崎{R141}→須玉→清里→野辺山→海ノ口温泉→小諸市[泊] (5/4){R18}→上田→戸倉→更埴→長野市内→信州中野[泊] (5/5)→長野市内{R19}→信州新町→明科→JR松本駅(ゴール)
【走行距離】約300km

《5月2日》(天候:雲時々小雨)
中央本線富士急乗り入れ普通列車(523M)にてJR大月駅に7時56分着。
キャンプ装備を外した野宿仕様のノートン号を組み立て、朝食を摂り9時R139を西に向かう。

 

相模川(桂川)に沿いながら長い登り坂を走る。結構息が切れる。
都留→富士吉田と進み、10時15分河口湖到着。
河口湖の北岸をR137→県道21号と進む予定だったが、途中で河口湖大橋有料道路(【現在無料化】)を渡り、静かな南岸を走ることにした。

 

県道710号を走り、河口湖西端で県道21号に入り西湖へ11時頃到着。
西湖は北岸をそのまま走って、青木ヶ原に突入。
GW(平日だが・・)なのに人気のない原生林を進み、「青木ヶ原大橋」からダウンヒル開始。

 

精進湖に12時頃到着。小雨が降る。昼食は面倒になったので行動食(とうもろこし)のみで摂らなかった。
精進湖より進路を北に向け、「甲府精進湖有料道路」(【現在無料化】)を30円払って再びダウンヒル。
対向車も併走車もなく甲府の盆地まで飛ばす。
14時頃甲府の市内に入り、野宿できそうな場所を探すが良い場所がなく甲府駅周辺をプラプラする。
すると、レザス号を駆り、塩尻方面からR20を東上してきた若いサイクリストと出会い、駅近くで時間をつぶす。
レザス氏も甲府で野宿予定だという。
夜も遅くなった頃、甲府駅にはヤマヤやツーリストなど大勢集まってきた。
お目当てはもちろん“駅寝”。

終電後(というか夜中も夜行列車が発着するが・・・)、駅コンコースにシュラフを広げ眠りにつく。
(【当時は駅員も黙認してくれた。というか許可してくれた】)

《5月3日》(天候:晴→雨)
3時頃起床し、駅利用者が来る前に撤収。
信玄公銅像前で朝食を自炊し、レザス氏と別れる。氏はR20を東京方面に向かって走っていった。
予報では今日は雨だが、晴れている。
R20を韮崎に向け走る。韮崎からは小諸方面に抜けるべくR141の八ヶ岳登坂道。
長い坂道を何とか登り切って、清里、野辺山と進む。
野辺山のJR最高地点辺りがピークで、坂の上では北八ヶ岳の岩稜がキレイに見えた。

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そしてお待ちかねのダウンヒル開始。
途中、海ノ口温泉に立ち寄り湯につかり休息。
小諸まで下りきった頃雨となる。今夜は市内の少し外れたと場所にある安宿に泊まる。
その宿で珍事。
部屋の鍵(簡単な構造の外付けタイプ)が壊れており(おいおい)、内側から掛けるとなぜか解除できない。
浴場に行こうとするも、行けない。出られない。部屋には電話などない。
「どーしよ?」焦る。
ちょっと大きな声を出してみたが無反応・・・
考えたあげく、工具で鍵を分解してみることに(笑)。
割と簡単に分解できた。一応元に戻して鍵を掛けないことにし一晩過ごした。

《5月4日》(天候:雨)
雨の中出発。
後で思うに無理して乗ることもなかったのだが、その時はなぜか雨サイすることにした。
R18を長野方面に向かう。
“北国街道”は長野に向かう主要街道であるため、上田辺りから北へ向かう車列で混んでいた。
その横を走る。
だらだらの下り道なため、雨でも以外に楽。

クルマは渋滞しているので、自転車の方が部分的に早く、同じクルマを抜かしたり抜かされたりしながら長野市内へ。
(抜かすとき必ず手を振るクルマツーリストがいてなんだか楽しかった)
長野市内を抜け、千曲川の小布施橋を渡り、広域農道を北に向かい信州中野にある知り合い宅に投宿。
夜、雑談などしながら酒を飲んで就眠。

《5月5日》(天候:雨)
雨の中再び出る。
昨日と同じ道を辿って長野市内に出る。
市内でR19西街道に入り、途中、路線バスの車庫などで雨宿りをしながら、信州新町、生坂村、と進みJR松本駅に到着。
(【この日は雨で記録が少ない】)
駅に着いた頃雨は小雨になっていた。

 

予定では松本でも泊まるはずだったが、雨で体力も消耗しているので自宅に帰ることにした。
『特急あずさ』で帰路についた。
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雨が降り記録があまりとれませんでした。
途中甲府で出会ったレザス氏は、後日頂いた手紙を読むと、柳沢峠越えのルートでその日のうちに千葉にある自宅まで自走帰宅したようでした。いやはや強力さんでした。

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