■プロローグ
形見として手もとにある先代である父の日記。
先代は筆名を「東人(あずまびと ―田舎モン)」とし、その日記題目を「獨愼録」と称していました。
戦中、戦後の激動期に青年期だった父(以下、東人)はいったい「大東亜戦争」をどのように見てとらえていたのか、私は少しずつ獨愼録をひもとき読み始めました。
ただ獨愼録は、日米戦開戦と終戦のちょうどその時、昭和16年まる一年分と20年夏の分がなく、意図的に破棄したのか戦後何かの資料として東人(昭和20年代後半より出版編集業界に身を置く)が使ったのかは不明です。
また実家から私が持ち込んだ未整理の他の遺品中に紛れ込んでいるかも知れません。
いずれにせよ、昭和17?20年の一部は揃っているのでその中から “農村青年の大東亜戦争史” を掘り下げていきたいと思っています。
本コンテンツは資料解析に非常に時間がかかるため不定期にてアップします。