ランドナーレストア《β版》備品購入・修理編 ver.0.91

消耗部品や修理品など交換すべきパーツと流用部品を改めてリストアップしてみました(本記事執筆段階で注文部品がすべて揃っていない)。
旧車レストア中の諸兄さん方々に多少でも参考になれば・・・。
(注意:お金はあまりかけていません>かけられない (>_<) )
その他 “番外編”。

 

《新規購入:中短期サイクル消耗部品》

●シートピラー
紛失のため26.2mm径汎用品に交換する。(後日判明 26.8mm)

●650Bタイヤとチューブ
今まで履いていた42Bはほぼ入手不可能なので細め38B構成とする。

●ホイールリムテープ
23mm幅650用コットンテープを貼っていたが、22mm(スーパーチャンピオン650Bリムでも大丈夫)幅26インチ用とする(推定、入手しやすい20mmでも問題なし)。

●ブレーキレバーブラケットゴム
既存のものは意外にも経年劣化があまりなかったものの交換する。

●バーテープ
コットン製に交換、貼り直す。

●ブレーキアワイヤー、前後インナーとアウター2本
インナーはシマノロード用ステンレス(現代のマシン用で可)。アウターが必要なのは、後レバー―フレーム、前レバー―前カンチアウター受、フレーム―後カンチアウター受の3箇所あるが、三つ目はバネ状金属アウターが劣化していないので流用。

(↑ 新旧アウター(白色の上から3、4本目が新ブレーキ用、5本目がシフト用)と劣化してなかった金属アウター)

(↑ 上:現用シマノロード用 下:昔のダイヤコンペ用)
ワイヤー径同じ。シマノロード用タイコ(末端部)の方が若干小さく形状も異なるが問題は全くなし。

●シフトワイヤー、前後インナーとアウター1本
インナーはシマノロード用ステンレス(現代のマシン用で可)。アウター箇所は、Rディレイラーから伸びる部分のみ。同箇所は既存のバネ状金属アウターがあったがバネが伸びていて交換。

(↑ 上:現用シマノロード用 下:昔のサンツアー用)
ワイヤー径同じ。 タイコ部分もシマノ現用と大きさ形状共に差異はほとんど見られず、互換性に問題なし。

●マッドガード、素の状態で前後一式(ステー含む)
基本的に前と後・前半部分は今までのものを流用するが、紛失した後・後半部分は購入物品を工作して着ける。ちなみに他の余った購入ガードは予備パーツ用。
※マッドガード交換は改めて記事を書きます。

 

《自作・修理・流用》

●フレーム
ステッカーをすべてはがすことができたので、いったんはコンパウンド磨きまでかけたが再び三度重ね塗りしてみた。

(↑ 二度塗り後、乾燥中)
横着してWレバーバンドとFディレイラーは外さなかった。また、ダウンチューブは塗装していない。

(↑ クリアスプレー後、乾燥中)
改めてパーツを外し三度目塗装(ダウンチューブも塗装)しクリア噴霧。下地色を活かしつつ丁寧に着色してみた(やり方はあんちょこなので書きません!>参考になりません)。またRoyal Nortonロゴ部分はマスキングした。

●キャリア
既出頁で記載した通りナガオカキャンピングキャリアを流用。ネジの交換とフォーク取り付けパーツを自作。

●Fディレイラーチェーンガイド締め付けボルトとブッシュ
既出頁で記載した通り自作したが、ブッシュが1mmだと長いため、超低頭4×12mmネジ(+ワッシャ2枚)を差し込んだらFDの締め付けボルト用ネジ穴と合い、さらに長さサイズもピッタシ(12mm長のうち4mmほどネジ穴におさまる)おさまった。

(↑ FDのブッシュはやめた。ネジ・ワッシャのみ)

●バッテリーライト修理
既出頁で記載した通り自作。
なお2箇所穴が開いていたので(肩掛けストラップを付けるためのフックを引きちぎった跡)、一部金属パテで補強。

●マッドガードジョイント金具その他
※マッドガード交換は改めて記事を書きます。(→こちら

●ヘッドパーツの前カンチブレーキアウター受け
アウター受に通すアウターキャップが紛失していたため、所有部品(むか?しのMTB、アラヤ・マディフォックスのもの)へ交換(同じJIS規格らしく問題ない)。ついでにノートン号にはなかったアジャスターも付けてみた。

(↑ 旧マディフォックスのアウター受とアジャスタ)

●カンチブレーキ・ヤジロベエ(アーチワイヤー・チドリ)
既存の84年型デオーレは使用はできそうだが、シュー固定部分にサビがあるのと樹脂、プラパーツが経年劣化により割れると大事(制動不能!!)なので引退させ、所有しているシマノBR-CT91(本体約1000円、安くて丈夫で調整楽。シューのみ購入)へ交換。ヤジロベエはCT91のものではなくダイヤコンペ製を使う。

(↑ デオーレ ’84 CT91+M65T 交換用ヤジロベエ)

●ボトルとボトルケージ
所有している昔のアルミボトル(80年代前半製)を使うかどうか・・・。ただキャップの開け閉めにかなりの音が出る(経年によるかみ合わせ不良)のと、アルミ製食器は近年健康への影響が懸念されており悩む(コルクも古いし・・・)。ケージはプラ部分に亀裂が入りフレームもサビがあるため手持ちのものへ交換。なお雰囲気あるマルキル製ボトルは使用可能。

(↑ アルミボトル マルキルボトル)

●ペダル、トゥクリップ&ストラップ
所有部品(ノンブランドペダルセットだが軽い!)へ交換。

(↑ ノンブランドペダルセット 三ヶ島ペダルクリップ付き(ストラップは劣化廃棄))

●リフレクター
テールランプ付きリフレクターとかランドナー用丸型を持っていたが、すでに手もとになく、所有のママチャリ用を使う。

(↑ チープなママチャリ用(涙))

●その他
以下は既存のものを、サビ落としくらいでほぼそのまま使用。
サドル(イデアル88番)  ホイール(スーチャンリム、スポーク、クイック付ハブ)  チェーン  フリーホイール  クランク  日東ハンドル(ランドナー135バー)  ハンドルポスト  F・Rディレイラー  後輪タイヤ駆動ダイナモ  ステンレスヘッドランプ(サビなし!)  シートピラーピンと後カンチアウター受

(↑ ヘッドランプとイデアル88)

 

《番外偏》

●ステッカーはがし
改めてノートン号の古いステッカーを全てはがす。
大部分は細部クリーニングまでではがしたが、最後まで「Shimano」と「Bridgestone」がでかでか残っていました(昔、何で貼っちゃったんかなー(笑))。
中々頑固ではがれず、面倒なのでほっといて先に進もうと思ったのですが、やはりはがしました。(笑)
以下は、金をあまり掛けず自転車に貼ったステッカーをはがすやり方でも。

(試行1)手ではがしてみる
まずは手ではがしてみます。貼り付けてから年数が経ってなければ意外とペロリとはがれます。
シール角を爪でほじり、ゆっくりはがしていきます。残存した場合も爪でほじりはがします。はがした跡は取りあえずそのままで。

(試行2)市販のシールはがしスプレーを使ってみる
(1)でだめ、もしくは爪が割れそう(笑)なときは、シールはがしスプレーを吹きかけます。
スプレーは各種ありますが、1000円以下の物は効果がほとんど同じです。
一般的には、吹き付けてから3?5分待ちます。それ以上待っても効果なし。
そして(1)をします。スプレー以外の方法では、熱湯や中性洗剤を使う方法、さらにはジッポーオイルを塗る(揮発性が高いので要注意!)といったやり方も。ただやはりスプレーを買うのが手っ取り早いです。

(↑ はがしスプレー二種)

(試行3)ヘラで削る
(2)でもダメな場合多いです。それは貼ってから年数が経ち糊が完全に接着面に定着しているかです。
さらにステッカーの素材が紙ではない場合スプレーでは浸透しないため無意味です。
ではどうしたらよいか?
スクレイパーと呼ばれる専用器具を使えば意外と簡単にはがれますが、身近なものでも代用できます。
私が使ったのは古いプラ定規。刃先のようにとがった面があるものが良いです。
そしてそれをヘラ代わりとして、削るように根気よくはがしていきます。これは効果がありよくはがれます。もちろん定規である必要はありませんのでそれに類する物なら何でもOK。ただ金属やドライバー、カッターナイフはダメ。フレームを傷つける恐れがあります。

(↑ はがしに使った定規。途中で折れた(笑))

(仕上げ)
ある程度はがれたら仕上げをします。
簡単なのが、熱湯に浸したウエスでさーっと拭くと残存物がきれいにとれます。また熱湯のみではとれないときは改めてシールはがしスプレーか中性洗剤を塗布してから熱湯ウエスで取り除きます。

まあ根気ですね。 (^_^;)

さて、三台並ぶ日はいつ来るのか!?

–備品購入・修理編 〔完〕
再生組立編へ (つづく)

【ノートン号、本記事執筆時点の姿】 全塗装磨き前フレームとオイル洗浄後部品単位で分解