小金井村分水:辿る編 その3

■ルートマップ(築堤、築樋→JR武蔵小金井駅)

※注意:あくまで推定ルートです。

より大きな地図で 小金井村分水 を表示

(A-9)から水路は暗渠化し、遊歩道北2号線となります。
先に書いたとおり、ここには仙川の谷があり、山王窪と呼ばれています。
(にしても、水路マニアとして“窪”はキーワードですな)

この谷を突破すべく、本用水路は築樋(つきどい)工法を用いました。

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(↑)この遊歩道の“堤”が水路です。

まるで鉄道路線の築堤みたいです。
この堤を山王窪に築き、仙川に架ける橋のように機能させ水を流しました。

ちなみにここに立っている説明看板には、

この築樋は元禄九(1696)年頃、玉川上水から小金井村方面に分水を引くため
山王窪と呼ばれる仙川の窪地に築いたものです。

と明記されています。

うーむ、私は宝永年間初め頃(1707、8年頃)だと思うのが・・・

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(↑)この辺りが仙川の直上。(A-10)

谷を眺めています。

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(↑)西側、仙川上流を見ます。

「わーー高いなあ」

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(↑)東側、仙川下流を見ます。

「なんか谷から吹き上げる風を感じる」

ちなみにこの築樋の遊歩道、老若男女大勢の方々が生活道として利用しています。
あまりはしゃいで観光すると浮きます。(←オレだオレwww)

築樋を抜けると山王稲穂(稲穂神社)の鳥居前に出ます。(A-11)

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夏の神社は昔懐かしい感じです。

この先水路は市街地を南に向っているハズですが、正確な流路は不明です。

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恐らくこの南北筋(A-12)?(A-13)にあったのかな。

戦前の地図や、昭和30年代の地図を見ると、本流は中央線の位置まで直進しています。

しか?し、しかし、

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(A-13)にて、東に向う怪しげな歩道を発見し、フラフラ?♪とそちらに足が・・・
(古地図にある流路はよく判らない)

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(↑)怪しいインターロッキングブロック。

フラフラ?♪

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(↑)やった??ありましたアリマシタ。

(A-14)にて暗渠歩道発見!!
この感覚、まるで中学生の頃に道ばたに落ちていたエロ本を見つけた時の感覚に似ているかも知れない。(爆)

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わーい、暗渠ーーー。

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(↑)うおっ!直角カーブ!歩道としてこの不自然さが最高。
水路間違いなし。

ただ、区間はごくわずかで終わり、小金井街道に出て雲散霧消します。

そして、我が隊(一人だが(笑))は一路中央線の南側に転進。

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(↑)中央線高架事業により、近代化した駅舎に変貌したJR武蔵小金井駅。

京極夏彦(家内が大ファン)の『魍魎の匣』(映画版じゃないヨ)で有名なトコです。(笑)
ちなみに私の事務所は、中野の京極堂すぐそば(ウソウソ)。

【辿る編 その4へつづく・・・】(美しい日本の里山へ)

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