調布飛行場付近の引き込み線―キ87について

その1でふれた、中島飛行機三鷹研究所で研究試作されたキ87について書きます。(引き込み線ネタに中々到達できない私・・(^_^;))

キ87(イメージ画)

キ87は“キ”コードから判るように陸軍の機体番号が付けられていますが、元々は昭和17(1942)年春、中島飛行機の自社開発計画としてスタートした機体で、同年11月に米軍のターボチャージャーを搭載した高々度戦闘機P-47の対抗機として改めて陸軍から正式に発注されました。

当機体は、高度1万メートルでの空戦を想定し、P-47と同じく排気タービン過給器を装備した本格的な高々度戦闘機で、離昇主力2450馬力という強力なエンジン、ハ219(ハ44-12:空冷複列星型18気筒)を搭載し、さらに潤滑油冷却器をはじめとした各種冷却装置などの高々度機材を配置させるためにレイアウトした結果、全幅13.42mという超大型機になりました。

試作1号機は昭和20(1945)年の2月に完成したものの、続く試作2号機は完成が間に合わず終戦を迎えました。

ちなみにキ87の現存する写真の多くは調布飛行場で撮影されたものだそうです。

●中島 試作高々度戦闘機キ87諸元
全長:11.82m 全高:4.77m 全幅13.42m
翼面積:26.0? 自重:4,383kg 最大重量:6,100kg
最高速度:698km/h 上昇限度:12,855m
上昇時間:10,000mまで14分12秒
航続距離:500?800km(戦隊行動半径)
エンジン:中島ハ219(ハ44-12:空冷複列星型18気筒(2200hp))×1
プロペラ:ラチエ改電気式定速4翅
武装:ホ105(30mm機関砲)×2、ホ5(20mm機関砲)×2、250kg爆弾×1
1号機のみ試作

※カテゴリーが『廃線ツアー』でいいのかどうか・・・・

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