調布飛行場付近の引き込み線―中島飛行機三鷹研究所のこと

調布飛行場近辺に存在した引き込み線軌道をレポートしたいと思います。

まずは、同地にあった中島飛行機三鷹研究所を取りあげたいと思います。
より大きな地図で 西武多摩川線、中島飛行機三鷹研究所近辺 を表示

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戦前戦中にかけ中島飛行機関係の施設が点在していた多摩東部ですが、昭和18(1943)年に武蔵境駅南方約2キロの位置(現在の基督教大学付近)に中島飛行機三鷹研究所が建てられました。

同研究所は主に新機設計を行っており、同社の荻窪工場本館2階にあった設計室がそっくり移設されたと言われています。
同地は他の会社施設からほど近く、国分寺崖線上の森の中で、それが要害と化し秘匿するにはもってこいの立地だったと思われます。
さらに南には調布飛行場(陸軍航空隊の通称“調布基地”)もあり、航空機(軍用機)の研究施設としては好条件でした。

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《左:味の素スタジアム 右:調布飛行場管制塔付近》

同研究所で開発された機体に、大戦末期に試作された陸軍の高々度戦闘機“キ87”があります。
中島飛行機の場合、試作研究機の設計はすべて群馬県太田にある本社で行われいたのですが、キ87は三鷹研究所で設計されました。

【注意事項】本レポートは、すべてimakenpressが私的に調べ(文献調査および聞き取りなど)たもので、推測・推理など相当量含みます。歴史的・学術的価値はほぼ皆無ですのでご利用には十分ご注意ください。

引用参考文献:
(1)『中島飛行機物語』 前川 正男 光人社、2000年6月14日発行
(2)『別冊歴史読本第49(148)号 日本帝国最期の日』新人物往来社、1991年8月26日発行
(3)『別冊歴史読本第12(309)号 日本陸軍総覧』新人物往来社、1995年8月22日発行
(4)『別冊歴史読本第50(347)号 太平洋戦争師団戦史』新人物往来社、1996年5月11日発行
(5)『知られざる軍都多摩・武蔵野』洋泉社、2005年4月9日発行
(6)『日本軍試作機』双葉社、2003年11月25日発行

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