今回の記事は久々に写真多いです。(^_^;)
尾根幹「南多摩尾根幹線」とは文字通り多摩丘陵の尾根づたいを通り抜く道としてネーミングされたものだが、実際の山の稜線はさらに南側にあり、そこには古来からの往還道が存在していて、現在は遊歩道となっている。
その遊歩道は名前を「よこやまの道」と言い、森林浴を散策できるトレイルとなっており、自転車走行も現時点では禁止されていない(全区間「乗って」走れるわけではない)
「よこやまの道」じたいは以前から知っていたし、部分的に自転車で走ったこともあったがこの度、全区間走破してみることにし朝から秋晴れとなった24日日曜の午前中に行ってきた。
マシンはもちろんGRAVELKING(SKタイプ)35Cを履かせたVITUS号。ペダルはオフロード用eggbeater 3。
「よこやまの道」は東から西に向かうことにし、アプローチは連光寺(表)を登り(35Cグラキンでまったり6’11)、道の東端「丘の上広場公園」を目指す。なお今回は “地図無しライド” ではなくGoogleマップなど地図閲覧はたまに行った。
で、ここからがグラベル。10キロの楽しい縦走開始。
わくわく感がたまらない。ちなみに眼下に尾根幹があり、「あー、ローディーが走っとる〜」ってヘンな優越感。(爆)
2日前に降った雨がまだ土にしみこんでいたが、トレイルはしまっている。だが、所々ゴロ石もあり、GRAVELKINGのSSタイプだとスリップしやすく快適に走るならSKタイプの方が良さそう。サイズは35CでOK。28Cでもなんとかなりそうだがパンクへの不安つきまといや走り心地の悪さなど不快だと思う。
また、階段セクションが多くあり、担ぎは必須なのでロード用ペダル&シューズは無理ゲーでっせ。
そして大事なのが「完全スローペース」。ここは速度を出して走る場所では無いと言うこと。
休日には多くのハイカーやトレイルランナーがハイクを楽しんでいるので、すがたを見たら停止して道を譲ることを心がけたい。
グラベルライドとしては “極上”。走っていて実に楽しい。
レースじゃないから無理なクリアとか考えなくて良いし、そもそも速度出さないから、少し急な下りも怖くない。
トレイルは全区間ほぼシングルトラックで枝道や巻き道も多いが、基本稜線を意識して走れば迷う事はない。
そして所々ピークがあり、眺望ポイントともなっている。
ここは「防人見返りの峠」。峠名は万葉集に収録された歌にちなんだもの。
“赤駒を山野に放し捕りかにて多摩の横山徒歩ゆか遣らむ”
奈良時代武蔵国の人宇遅部黒女(うじべ の くろめ)が自身の夫が防人として赴くことを読んだ歌とのこと。
武蔵からはるか西国九州まで…今で言うとそれこそ外国に行くのと同じだよなぁ。
峠を西に下ると前回ここへ来て迷った分岐点へ辿り着く。(国士舘高校 野球部 合宿所前)
よく見るとちゃんと道標があった。そっか、右へ行くのね。(^_^;)
この先はしばらく一本杉公園の横のオンロードを進みつつも、所々にハイキング道が現れるのでそちらをトレースしていく。
道標・案内板の設置は充実していて助かる。
階段はデフォルト。ロード用シューズでは登れないでー。
ほどなく尾根幹の南野セブンイレブン前に出て、その先も「よこやまの道」は西へ続く。
東京国際ゴルフ倶楽部北側の道は、いわゆるロード練の小山田周回コースの一部だが、そのわき道、側道に「よこやまの道」はある。
上の写真、ここも尾根幹の真横だが良い感じの木橋があった。知らなかったなぁ。
わき道を進む。
多摩清掃工場前からトレイルへの誘い。またまた階段。
もう何回登り降りしたか覚えていない。(笑)
唐木田までやって来た。小山田の農村風景はいつ見ても良い。
尾根幹のロード練だと稲城福祉センターから20分ちょいで着く所なれど、グラベルライドだともう1時間ぐらい走っている。
「東京都水道局 唐木田配水所」付近の尾根南側は鶴見川源頭部谷。
この付近、深山の登山道っぽい細い道を進み、枝道多く迷いやすいので要注意。
この時もハイカーが「ここの道は違う」と言いながら引き返していた。
まぁいずれの道を進んでも山奥に入りこむわけではないが…(自転車で走れる所かは別として)
そして長池公園への入口「長池上小山田陸橋」(尾根幹を跨ぐ)に辿り着いた。ここは米軍由木通信所跡地で、橋等は旧道となっている。
終着地はもうすぐ。
旧道を下ると「よこやまの道」西端に辿り着く(実際にはまだ先があるらしいが)。
出た所は尾根幹の側道。
いや〜、「よこやまの道」結構走り堪えのあるトレイルだった。
【よこやまの道グラベル&ツーリング】
グラベル区間(丘の上広場公園〜長池公園):10.90キロ
総走行距離:44.33キロ
帰路はオンロード尾根幹を平均速度31.8km/h(NP266W)で巡航。GRAVELKING SS 35Cやるじゃねぁか。オンオフどっちもOKこれぞグラベルライドだな。