CXマシン VITUS ENERGIE CR夏仕様 Ver2

CXシーズンの強制終了に伴い、ショップでメンテナンスをしてもらったシクロクロスバイクVITUS ENERGIE CR。

先日 “夏仕様” にしたが、少々バージョンアップさせたので、ここにレポートいたします。

つまるところ、

“ディスクブレーキシクロクロスバイクをノーマルロードバイクに近づけてみる”

で、25Cか28Cタイヤを履かせ、ディスクロードとして夏の練習用もしくは雨の日のヒルクライムレース用にするのが主な目的(たぶん。気が変わるかもだがw)。

 

■マシン

VITUS Bikes。言わずと知れた(!!笑)Wiggle連合販売のバイクブランド。過去のフランスメーカーVITUS(ビチュー)からブランド名を継承したが、当時からの連続性は皆無に等しく読み方も英語式のVITUS(ヴィータス)となった。

ENERGIE CRは、標準的なT700カーボンフレームで組まれたシクロクロスバイクで、基本コンポがSRAM Rival1。ペダルはオフロード用からロード用のLook KEO CLASSIC 3 PLUSに変えた。

ギアは自分が使う標準的なシクロクロスレース時と変更なく、フロントシングル40t×リア11-32tのまま。
下記ホール&タイヤ、アクセサリー入れて車重8.2kgとなった。

 

■使用すべきホイールを新調した

手持ちのRacing 5 DBでも良かったが、こちらはシクロクロス or グラベル専用にし、オンロード用に1セット調達した。

3月中旬Wiggleに発注し、コロナの影響から空路途中クアラルンプールで荷留をくらって、3週間後ようやく手元に届いた。そいつが、Prime Attaquer(アタッカー)ディスクブレーキホイール。

自分が購入時の決済金額は会員割引分ひいて本体?\38,570也。

出荷状態はフロント12×100mmR、リア12×142mmのスルーアクスル(他に15mm用変換キャップ、QRエンドキャップ、135mm×QRリア変換キットが付属)。

商品詳細はWiggleかCRCの商品紹介ページを参照して頂ければ判るが、特筆すべきはアルミディスクながら前後セットで重量1470gという軽量ホイールで、同価格帯の他機材と比べても抜きんでてる。しかもチューブレスレディ対応で最初からチューブレステープが貼ってあった。

 

■タイヤは高耐久25C

装着タイヤは、高耐久を謳うPanaracer RACE D EVO4(25C)のクリンチャー版。
これは前にレー5に履かせようとしてえらく難儀し、装着を断念した(リムが2-Way Fitだとたいへん)タイヤだったが、Prime Attaquer DBでは難なく手で填められた。Prime Attaquerのリム内径は19mmなので、ワイドが扱いやすさを手伝っているのだろう。

 

■ブレーキキャリパーの調整

レー5を履かせていたときからリアブレーキが不調だった。ダンシングで擦るし、常時若干の擦過音がしていた。
改めてキャリパーからパッドを抜きよく調べると、ピストンの出代がどうも左右不均一。何度かピストンリセットをやって、完全ではないもののある程度改善はされた。また、パッドではなくキャリパー本体とローターSM-RT800 160mmが接触するということが発覚。そりゃそうで、SRAM and Shimanoのコラボはガチでメーカー保証外の組み合わせだから。

それに、どうもフレームのマウント位置直にSRAM Rivalキャリパーをセットすると、放熱フィン付きシマノ製ローターを通す場合フィンの厚みが引っかかることが判った。そのため、マウントとキャリパーの間に2mm程ワッシャーを間座として載せ、かさ上げすることで接触しなくなった。もちろんローターのブレーキ面がパッドとずれる事はなく制動上問題生じない。
フレームとの相性問題ではあるが、いずれフィン部分などの厚みなしローターに変えようかと思う。

 

◆◇・◇◆

と、マシンが調整が終わったところで非常事態宣言下ではあるが、外へ試走に出る。「一人サイクリング」はむしろ推奨されているから堂々外出しますね。

連光寺と記念坂で登坂テストし、尾根幹を流してみた。

車重が軽く25Cロードタイヤなので、30km/h程で流すだけなら標準的なロードバイクとインプレッションは変わらない。

Prime Attaquer DBは、同じディスクホイールのRacing 5 DBやそれ以上に硬いとされるリムブレーキ版のRacing ZERO Nightと比べてもやや硬めに感じた。ダンシング時の横振れもあまり感じない。もちろんスルーアクスルでがっちり固めたハブ周りとそもそも高強度のシクロクロスフレームであることも大きいとは思う。

登坂は車重が軽くなり、ロード用タイヤだということもあって、連光寺表坂程度の斜度ならロードバイクと同程度で登れるた(この日は向かい風はタイムは伸びず。5:34’/AV265W)。

続く10%を超える記念坂では、登れるがもう1段軽いギアが欲しいと思った。
いちばん軽いギアの40×32tでギア比1.3。理論的には36×28tと同じで、かつてはこのギア比でもグイグイ登れたが、今の自分だとロードでは36×30tのギア比1.2を重用するから、やはりもっと軽いギアが欲しい。
36tなどもっと段数の多いカセットを導入するかどうか悩む。

スルーアクスルのがっちりした足回りは、下り坂は強い。この程度の機材のマシンでも軽く踏んで68km/h出た。しかも “止まれる” ディスクブレーキだから安心のダウンヒル。巡航的にはMaxギアで40×11tしかないので抜きんでたノビは感じなかった分、逆に驚かされた。

 

とまぁ僅か50キロ未満の走行ではあたっが良い感じでマシンの調子がつかめた。
実際、ヒルクライムレースで雨天時に使うかどうかは判らないが、ハルヒルレベルの斜度であれば十分に戦えると読んだ。

また、ツーリングバイクとしても面白そうだ。今後のレース予定は見通しの付かない状態だから、近場でソロライドをまったり楽しむのもありかなと思う今日この頃である。