オールロードな35CグラキンSKの乗り味

先日、Panaracer「GravelKing—グラベルキングSK」35CをVITUS号に履かせ、2日間120キロほど転がしたのでその初回乗り味の感想でも。

グラキンSKは巷では32Cがウレセン。32mmであればシクロクロスでも競技規定以内だし、オールロード用途でもほどよい太さと細身でバランスの良さが人気なのだろう。ただ、オフロード志向で考えれば、太い35Cの方がだんぜん快適。逆に荷物を積んでバイクパッキングをするのであれば、38Cとか43Cがマストだと思う。

なお、SKの付かないスリックタイプの無印「グラベルキング」にもチューブレスコンパチ仕様があり、700Cなら32、35、38がラインナップされていて(チューブ入れタイプは23C、26C、28Cと細め)、舗装路メインなら軽量だし快適だと思う。

そしてマイチョイスは35C。


35C、タイヤ幅は実測で37mmだった

選んだ理由は填めるリム幅が内幅23mmと言う700C系としては超ワイドのWTB STPi23なので、

最小タイヤサイズ=リムインナー幅×1.4

という黄金の公式から導くに、相性は35Cがよろしいという結論。

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走ってみた。1日目は完全ドライ。ただし強烈な南風。
空気圧は、舗装路のみでインプレッションしようと思ったので高圧の前3bar/後3.5barとした。

グラキンSKの35C、はじめて舗装路で漕ぎ出した印象は、やはり『重い』と感じた。もさっ、もちっ、と言ったところ(おろしたて、かつ、この日が風の強い日で向かい風だったことも影響大)。ホイールの差異は大きいが加速・増速の反応もそれほど良くはない。

ただ、この印象は30km/h以上だと少々変わり、32km/h当りから高圧も手伝ってか安定度が増すのと同時にノビが出て重さをあまり感じなくなった。また、ブロックパターン特有のブーンブーンという音は、ノブの浅さからあまり出ない。

このタイヤを履かせたオールロードとしては、通常のロードバイクよりワンテンポ反応は悪く巡航性能も弱い。これらは、実走中に付近を走っていた別のロードバイクと比べての感覚的インプレッション。しかしながら、道を選ばない踏破性能や安定感は秀逸。

初履きは舗装路オンリーで試そうと思っていたが多摩サイを走っていると、いつの間にか土手下ダートに下りていた。(苦笑)

はやりドライの砂利道走行は抜群。上記の高圧のままオフロードへ突入したが、これまで履いてきたブロックパターンのCXタイヤと比べてもしっかり路面をキャッチし高速で走れた。もちろん空気圧を下げ、2ber前後にすればもっと快適だろうが、オンオフ両方を走る場合、下げ過ぎると舗装路は重さが増し不快なので、オールロード用途でのさじ加減的には3bar前後だろうか。

芝も少し走ってみたが悪くはない。でも、CXレースにおけるクネクネしたレイアウトだと、コーナーで浅いノブが災いし、スリップしやすいかも知れない(そこは技術でカバー?(笑))。

グラキン走行2日目の朝は雨が本降り明けでちょっと小雨。風は北風がややある程度。夜は幸か不幸か雨天ライドで30分のウォータースライダー。
ウェット路面の舗装路オンリーだったが、食いつき悪くなくほどよいグリップ感とディスクブレーキの恩恵もあやかり、ロード練に迫る速度域で巡航でき驚いた(他のローディーを“いなす” こともできた)。この35Cサイズ、太さ重さを感じない軽快性とワイルド感があって悪くない選択肢だと思った。ただ、低速時の “もさっと感” から登坂は苦手。ツーリング途上でゆっくり楽しむならありだが、純粋なヒルクライム用途には向いていない(そりゃそうだ)。

グラベルキングを履かす基準としては、クリアランスに余裕のあるオールロードバイクで、バイクパッキングならSKタイプ38C以上、より軽快にオンオフ両用で走りたいなら同SKタイプ32C、舗装路オンリー+やや悪路ならスリックタイプ(無印グラキン)お好みサイズ。そして通常のクリアランスに余裕のないキャリパー仕様ロードバイクならチュー入れタイプの28C以下と言ったところか。そして耐パンク性能にウェイトを置くなら高耐久版 “Plus” もチョイスできるサイズは少ないが選択肢に入れても良いかも。

それと、先にも書いた通り、シクロクロスレースでも限定的ながら使えそう。自分の今秋初戦、稲城はこれで挑もうと思っている(オフロードエンデューロとかグラベルレースは自分は出たことないので判らない)。

総評すると、数年ぶりに使ったグラベルキングSK、確かに良いタイヤだった。さすがMaid in Japan(間違いないよね?w)を謳うパナレーサーだ(よいしょっと)。

最後にオールロード、グラベルライド的な自転車走行は、ふだん競技志向な人(ガチ勢)にとっても自転車に乗るの楽しさが増すし、違った目線から見ることができ新鮮な気分になれる。年少の頃に感じた「自転車ってこうだよなぁ」を思い出させてくれる。

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【閑話】異音解消→ローター交換
連休中にディスク回りの異音消しをあれこれやったわけだが、しばらくすると後輪ディスクが相変わらずなキーキー音を奏でた。トラックやバスみたいな爆音じゃないし、自分はクルマも含めたディスクブレーキの異音は気にしないタチ(耳)なのだが、自転車の異音については楽しいマシンいじり、単純な探究心から「音消し」にアレコレ挑んでいる。

この後輪ディスクのキーキー音、ブレーキグリスと面取り効果が薄かったので残るはパッドやローターの交換。
で、マイ道具箱に「♪ あらこんなところにローターが ♪」www
前にテストで買っていた6ボルト160mmのシマノSM-RT86があるので、それに既設のAVID G2CSから交換してみた。

結果はバッチシ、異音解消。雨天ライドで濡れたキャリパー、ローター回りでもキーキー音はおろか振動のブレ音もなかった。

キャリパーとパッドはRivalなのでSRAMだが、同じくらいのグレード(?)のシマノSM-RT86との組み合わせは問題なしなようだ(と言うかRivalグレードのローターは確かSRAMは出してなかったような気がする)。さてまだまだ自転車異音との戦いは続くだろう。次はなんだ?

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