グラベルライド小話

今週はハルヒル遠征週にて練習せず。VITUS号でちょっと遠回り多摩川河川敷のグラベルを走って自宅事務所間、1日約50キロの往復走のみ。これを書いているのが木曜だから明日も走るとして、今週の平日走行距離は250キロくらい。

グラベルライドは、バイクメーカーがこぞってシクロクロスバイクに似たグラベルロードやらオールロードと称するバイクをラインナップし、世界的なブームになっている新しい分野の遊びだけど、日本では走れる場所が限られ少し残念。かつておきたMTB大ブームと終息、それと同じ道を歩まないことを祈るが…

シクロクロス(Cyclo-cross : CX)バイクとグラベルロード(Gravel Road : GR)バイクの違いは、メーカー的センスだと、「CX車は人工的な周回オフロードコースを短時間(1時間以内)高速で走らす競技専用車。GR車は未舗装路を長時間快適にライディング可能なバイクと言った分け方で、それぞれに見合った特性にて設計されてる」と言ったところ。

ただ、CX車でも50キロ以上快適に走れるマシンは多いし、GR車をCXレースに使うこともできる。また最近は、グラベルレースも盛んになってきたから、GR車=ツーリングは当てはまらない(ピナレロ「GREVIL」などは純然たるレーサータイプ)。ジオメトリーなどの違い(これだってメーカーが設定しているにすぎない)はあれど、「これだっ」っていうこともない。


ピナレロシクロクロスCROSSISTA+

 


ピナレログラベルロードGREVIL+

(画像出典:カワシマサイクルサプライ)

自分の現所有VITUS ENERGIE CRもシCXレースマシンではあるけど、一方でマッドガード用ダボ穴の装備など、「ツーリング車としても使えるよ~」な冗長性もある。他のメーカーでもこういうデザインのマシンは多いし、GR車が出始める前はショップでも「シクロクロスバイクは通勤やツーリングにもピッタシ」的売り文句をよく謳っていた。

つまるところ、CX車やGR車って、

『要は乗る人がいかようでも選択できる』

だと思う。

ただ、CXレースに参戦する予定なら、少なからず「担ぎ」はあるので極端なスローピングフレームのマシンは選ばない方が良いと思うし(まぁ担がず「持つ」「引きずる」もありだがw)、BBハイトが低すぎると “かかり” が悪いのでスタートダッシュ時、集団について行けないかも知れない。まぁこの辺りは好みもあるとは思うが…

しかし冒頭でも書いたけど、グラベルライドを本格的にやる場合、日本だと遊べる場所が少ない。北米にある数百キロ続くトレイルコースなんてないし、かつて多くあった何十キロも続くダート林道も皆無に等しい。そして登山道ハイキング道は大半がNGだ。


1987年2月、高尾山北側

細々と “山サイ” と呼ばれるランドナーを山道走行仕様に改造したマシンで山に入っていた80年代前半くらいまでは、自転車乗りもヤマヤ(登山愛好者)のルールを熟知していたので、世間はまだ寛容(高尾山や富士山ブルドーザー道も自転車で走れた!いまはダメ)だったが、その後おこったMTBブーム(バブル期前後)で皆がこぞって山に入った。高山植物群生地に平気で入る、山道の対抗にハイカーがいてもお構いなしに爆走するなど最低な輩が多かった。当然規制がかかり山での自転車走行はできなくなり、ブーム便乗型MTB乗りは行き場所を失い自転車からおりて、いつしかブームは消えていった。

グラベルライドはこうあって欲しくない。ただ、遊べない。
モトクロスコースを使った周回グラベルレースとかもあるが、これじゃCXレース派と変わらずツーリング派は楽しめない。考えられるのは、舗装路をテントやシュラフなど多くの荷物を括り付け旅するライド(バイクパッキング)。かつてのランドナー的遊びがよりスマートになった感じだが、大流行りするとは思えない(軽装であればふつうのロードバイクでも遊べるし快適)。

徒然と書き殴ってしまい、文章にまとまりが無くなったのでここで締めるが、楽しいグラベルライド、日本に定着するかどうかは乗り手次第(つまりグラベルロード愛好者増加=グラベルマシンが売れる=メーカーも今後もラインナップする)だと思う。グラベルブーム、一過性で終わって欲しくはないですな。

ちなみにシクロクロスは、元々が欧州で歴史ある競技と言うこともあるが、国内でもMTBブーム以前から存在し(*)、形を変え進化し続けている。

 

(*)80年代初め頃の自転車専門誌で確認できるが、当時はクロスカントリーと呼ばれ、マシンは今よりロードにより近い細いフレームに28Cほどのブロックパターンチューブラータイヤを履かせ、カンチブレーキ、バーコンシフターを装備していた。当時高専生のわたしはその雑誌特集に、国内CX界先人である故 森幸春さんが駆っているすがたを見て心躍っていた。

 

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PS:
先だってVITUS号に装着(旧CXからの移植)したフロント38t、やはり40tの方がよさそう。

リアはRival1の11~32tだが、やはり回すとギアを使い切る。シーズンイン前(まだまだ先だけどw)に同じWolf Toothの40tを発注しておこう。

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