深大寺用水:かに山からの分流

現在、調布市域の旧深大寺用水で、護岸や暗渠など近代河川工事の手を加えられていない箇所として唯一つ残っているのが、西堀かに山地区(リンク参照)です。

その“かに山”を流れる本流から南の崖線に下る分流があったと文献に書かれています。

その分岐点は古地図でも記載が無く、今となっては不明ではあるのですが現地で面白い所が見られるのでご紹介します。


より大きな地図で 深大寺用水西堀 を表示

(取材日:2009年11月28日)
かに山のキャンプ場からやや東が分岐点では?と思うのですが定かではないです。

よくの散歩で行く所なので、を道連れに(笑)
(M-1)で西堀は分岐します。

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(↑)写真だとなんだかよく判りませんが(汗)…

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(↑)崖線を下ります。結構な急坂。

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(↑)下から見ると…(写真だと良く判らん)

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(↑)崖線下の広場に出ます。

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(↑)広場の南側(M-2)
ここは深さ1mくらいの谷になっています。

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(↑)同じく(M-2)実はこの谷、ハケからの清水で谷になっています。(09年11月末日現、水流なし)
たぶん、ここに合流していたかな??

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(↑)わき水が出てくる横穴。
ちなみに、水がわき出た状態が以下の写真。

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(↑)2007年1月に撮影。ちょろちょろと水流があります。

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(↑)流れる水は、下の方に木の水止めが打ってあます。(上記写真の右側)

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(↑)その水止めにより方向を変え、上記の側溝に注がれます。(東流)
直進した水は、恐らく、上記写真で言う丁度先端まで行って、

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(↑)そこで推定南に方向を変えて、

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(↑)この道を南流し、(M-3)の残溝を通って、マセ口川(都立農業高校神代農場が水源)に入ったものと推定できます((M-3)は住宅が近くて写真は遠慮しました)。

ちなみにマセ口川は、この細流との合流点(M-4)辺りは暗渠。(ただし下水ではなく農業用水路!!)

なお、この周辺は水田が今なお残る場所です。

これまでのコメント

  1. えいはち :

    はじめまして。
    HONDA@東京の水さん、リバーサイドさんらのコメント欄で存じ上げておりました。
    先日、野川とその支流を辿って深大寺へ参りました。
    帰りに辿った支流の名前が「マセ口川」ということをHONDAさんから教えていただき、「マセ口川」で検索したところ、こちらのページがヒットしました。
    もうひとつの野川支流「逆川」の名前の由来はわかり易いですが、「マセ口」って何なんでしょうかね。とても気になっています。
    今後もよろしくお願いします。

  2. imakenpress :

    えいはちさん こんにちは~はじめまして~。
    地元の神代村へようこそ。
    「マセ口川」、由来は旧佐須村に字「マセ口」があるのですが、実は川から西に離れているらしく?? 更に「マセ口」の意味も?? で良く謎めいた名前です。
    何が主体かよく判らない当ブログですがよろしくです!!

  3. えいはち :

    リンクありがとうございます。
    でも、文字コード順で並ぶみたいですね。
    なんだか上のほうに来ちゃって恐縮です。

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