ちょっとキーボード考 その4

その3からのつづき。

Macintoshの話にしようかと思ったのですが、いま思い出したことを。(笑)

実はキュッパチより以前に、『キーボードはこれっ!』ってものがありました。

JISでもないしUSでもない配列。

それは・・・

“NICOLA配列 親指シフトキーボード”

すっかり忘れてました。

富士通のOASYSが採用していたことがことのほか有名。

“早打ちにはOASYSなんてことも昔よく言われてました。

私がこれに出会ったのは結構古く、おそらく昭和59年の高専時代。

えーと、OASYS 100って言ったかなあ、8インチフロッピードライブのついたでっかいワードプロセッサ。

それ以前もパソコンは触れていましたけど、日本語と言えば1バイトのカナ文字。そして、高専の実習で生まれて初めて打った日本語文書忘れていません。

「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになってすでに半世紀・・・」

う?む、今と精神年齢が変わらないなあ。(笑)

この親指シフト、今思ってもかなり効率がイイと思います。

入力方式は現在の主流、ローマ字入力とは、かけ離れたもので、ワンアクション(同時打鍵はするが)で1文字打てる仕組みになっていて非常に高速に打てました。

打ち方の基本は、両手親指をキーボード手前左右(現在のPCキーボードのスペースバー付近)に配置された【左親指キー】と【右親指キー】にポジションしておきます。

基本的に1つのキーに上下に文字が刻印されていて、下刻印文字を打つときはキーを普通に(そのまま)たたき、上刻印文字はそのキーの配置されている側の左右どちらかの親指キーと同時に打鍵するといった方式(で良かったかな??記憶曖昧)。

あはは、文章ではうまく説明ができないなあ。

いずれにせよ、効率が良かった。

社会人になって、印刷会社の電算写植部門に配属された時に与えられたのも親指シフトキーボード装備のOASYS 100F2(で正しかったかなあ)。

余談ながら、当時の先輩たちは操作とかはこちらが聞かなきゃ答えてくれない連中ばっかりなんで、就職した初日はな?んにも教えてくれず、「これを打て」とただ単に原稿を渡され、「バカな会社だ」と思ったりしました。まあ今はもう無いトコだからいいんだけど。(笑) 親指シフトの操作を知っててよかったです。

?ということで(何がじゃ??)、このOASYS、辞書(および入力システム)も頭が良かったし、キーボードの造りもしっかりしていて、大変素晴らしい端末でした。

その後、パソコンのFM-Rや初期のFM-Vにも親指シフトキーボードが装備されたり、Windows用OASYSソフト(と入力システムのOAK)が出たり、はたまた“OAYSポケット”なる携帯端末にまで親指シフト式を採用するなど、富士通はがんばったのですが、いかんせん、やはりマイナーな域から出ることはなく、日本語入力のスタンダードにはなれませんでした。

かくいう私自身、今では親指シフト、まったく打てないと思います…

その5、行きますよ!

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