ガーミン vivosmart HR J レビュー(1)【導入編】

別に熱烈なGARMINマニアではないが、今年もiiyoさんの売上げにまたまた貢献。(苦笑)
発売日直後、vivosmart HR Jを購入した。

本製品はリストバンド型のアクティブトラッカーなる部類のデバイスで、 血流検知方式の光学式心拍計を装備。
またGARMINお家芸のANT+による通信機能を備えており、同規格搭載のForeAthleteもしくはEdgeシリーズ等とリンクさせ純粋に心拍計としても使える。
ただBluetooth経由では心拍データを飛ばせないので、同規格搭載サイコンとは接続できないため要注意。

以下本コンテンツ記事では、ローディーらしく自転車乗りの観点を中心にレビューすることとしよう。

 

【価格面】

GARMIN vivosmart HR Jの標準価格(iiyo.net提示)は18,334円(税別)。同社チェストバンド式プレミアムハートレートセンサーが8,000円(税別)だからその差約1万。
一般向け心拍計としては高い部類で、しかも光学式(及び腕の脈動を心拍数とする方式)の計測精度はダイレクトに鼓動を感知する従来式より劣るとされているから、リアルアスリート用の心拍計代替品とはなり得ないように思える。

しかしながら従来式の場合、電流から検知するので、水分(湿り気)の媒介を必要とし、作動させるためには基本的に身体もしくはベルトを水で湿らす必要があり、夏場など常に発汗するときはまだ良いが、乾燥し寒い季節の場合心拍計が作動しないことがままある。
また、「チェストバンド」の劣化消耗が激しく、私の場合1年間に2〜3本は買い換えないとならなかった。互換性のあるPolar製であれば1本あたり2千円くらいと安いが、出費は結構ばかにならない。

他方vivosmart HR Jの場合、光学式であるため水気は不必要だし、煩わしいチェストベルト(自分はよくずれ落ちてくる)もいらない。
価格が高いとみるかどうかは、この辺りが評価対象だろう。

 

【製品の印象】

ふつうのビジネス用腕時計の文字盤に比べ、装置本体が細長く厚みもあり想像より大きい印象。

ストラップは、時計型のForeAthlete 620Jに比べややソフト系でそれこそ力込めて引っ張ると切れそうなほど。
しかし逆に装着時に“している違和感をなくしている”と感じた。恐らくは常時着けておくことを考慮してのことだろう。

もちろん本体重量も軽く仕上がっていて、自分が計量した結果、ForeAthlete 620Jより14グラム軽く、チェスト型心拍計と比べても15g以上軽い。
なお蛇足ながら家にあった手巻き式金属製腕時計は130グラムもあった。


計測したチェスト式のセンサーはGARMIN純正品だがベルトは互換性のあるPolar製

【初期セットアップ】

何ともあれ充電。
vivosmart HR JはPCに接続したUSBケーブル経由で行う。USB端子付きACアダプターでの充電可否はマニュアルに記載ないの要注意。は別売り(iiyo.net参照)。
カタログスペックだと満充電時間は2時間で5日間稼働。ただしBluetooth接続やその他諸操作を行うとその限りではない。


左写真の上がvivosmart HR J用で下がForeAthlete用それぞれのクレドール

付属の充電用クレードルは端子形状含めてForeAthleteシリーズとの互換性はない。
ただスナップがマグネットではなく「カチャ」っとはめ込む方式なので外れる心配は少ない。
なお、vivosmart HR Jは充電中でも「マスストレージモード解除」(充電中にでてくるパネル中の該当アイコンをタップ)をすることで操作可能なので待ち時間なく設定を進められる。

基本設定と使い方を学ぶ意味でも50ページからなる付属マニュアルの熟読は必須だが、iiyoさんのそれは相変わらず他製品同じく難解。
ひとことで言うと読み進めてもなかなかvivosmartを使うことができない。
いつもながらローカライズとライティングの努力は認めるが、このマニュアルは機能説明に多くのページを割き(さらに△△は○○ページ参照など「飛ばす」)、肝心の“箱からだして直ぐにユーザーが何をしたいか?=ライフログをとるまでをやりたい”の説明が言葉足らず。

しかし本体機能は至ってシンプルかつレスポンス良く、ユーザーインターフェイスも他のGARMIN製品同様こなれてはいるので、ForeAthleteやEdgeシリーズを使ったことのある人ならスルスル使えるはず。

初期設定は本体とPC(USB接続したマシン)、スマホ(Bluetooth経由)それぞれから出来るそうで、GARMIN ExpressとGARMIN Connectを既に使っている自分はPCからの設定を選び進めてみた。

まずはGARMIN Expressを起動させ「デバイスの追加」を行う。

以前はそうではなかったが、いまのガーミンデバイスはこのGARMIN Expressにて製品を登録(注意:いわゆるユーザー登録ではない。あくまでコンピュータとデバイス間の関係)させないとGARMIN Connectで管理できない。またスマホとBluetooth接続も不可能となっている。


※手首は左右両方設定可能(上記画像は右だが後に左にした)。ただし必ずセンサーは腕の外側にかざしておかないとならない(ディスプレイが正面)
※ 画面方向も横縦どちらでも選択可(上記画像は横だが後に縦にした)

設定項目はメニュー通りに進めて行くことで問題なく行えた。

ユーザー登録をネット上(専用webページ)から行い「初期設定」完了(設定項目の変更はいつでも行える)。
充電も済んだので改めてUSBをvivosmartから外して本体の各種設定を行うこととした。

 

《続く》

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