名機の後継機は駄作でもワクワク・ドキドキ

実家整理中にマウンテンサイクルで発掘された。
黒歴史のマシン。www

かつて1970年代の輝かしいNEC黄金期。
突如として世に現れた “パーソナルコンピュータ PC-8001”。

その後継機が上のPC-8001 mk II(80II) 。
RAMの強化やら新型N80-BASICの搭載など仕様変更を行ったものの、しょせんはマイナーチェンジ機。
しかもホビーユース(下位に6001シリーズあり)として使うには、値段がやや高い上、ゲームスロットやサウンド機能もなかったりしてイマイチ。
またビジネス用途(上位に8801シリーズあり)としては80II用ソフトを開発するためのマシン程度しか使い道はなく、実に中途半端で可愛そうな子。

う?ん、私自身もこれを使って何をしたかと言えば、

カセットテープで買った

「芸夢狂人の宇宙旅行」

とか

「ポートピア連続殺人事件」

を長時間かけてロードし遊び、ゲームが先へ進めなくなってからは、必殺のデータ解析をしてダンプ(笑)とって最終面やら犯人を突き止めたり(当時16歳)、月刊I/Oの掲載マシン語を一晩かけて頑張ってモニタ入力(1コードでも打ち間違えるとそりゃもう大変。スクリーンエディタなどないから)したことくらい。
他には機能不足で何も出来ない鉄の箱だったため、高専高学年になってからは、研究室のマシン(PC-9801F)を勝手に個人愛機にしていた。
社会人になり、NEC国民機(PC98)とその互換機、DOS/V、Macへと使うパソコンが変遷していったため、80IIの存在は完全に忘れていた。

約30年後、マウンテンサイクルから発掘された。
今になって80IIの細部を見てみると、実に丁寧な造りで、工業製品としては上物。

マシンとしては中途半端で駄作だが、当時はこんなパソコンでも、なんかワクワク・ドキドキしていじったモンだ。
実に楽しかった。
パソコンに無限の可能性を感じていた。
そしてそれは、MS-DOSや漢字Talk、さらには自作PCをしていた頃(20世紀末)まで続いていた。
だがそのような気持ちは今のパソコンライフ(とOS)ではみじんもない。
新機種のマシンを見ても魅力を感じない。
もっとも、パソコンが当たり前の機械になってしまったからなのかも知れないが・・・・

製造業が壊滅した我が日本。
衰退した原因はこんなワクワク・ドキドキ製品が世になくなったからに違いない。

NECさん。頼むから昔のようなワクワク・ドキドキする製品を再び世に出してくださいね!!

微塵もない

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